羽田発着枠、記者レク詳報【5】

  • 2013年10月3日

-こういう国際枠は、ヒースローのように他社への譲渡を認めるようなことは検討しますか

 基本的に、いろいろと枠の配分をもう少し効率的にできないだろうか、あるいは市場原理を使った形でできないだろうかという問題意識は私どもとしても持っているというところでございます。ただ、色々とですね、じゃあ売れるとすればある意味税金を使って整備した空港について、私企業が権利として、財産として売るということが果たしていいものだろうか、発着枠が財産権的な地位を占めてしまうということはいいことかどうかとか、あるいは資金力がある航空会社がどんどん買収するという形になるとですね、ある意味それで公平な競争が保てるだろうかという問題もございますので、そういった課題について色々と検討を加えながら、将来的な課題として受け止めさせていただきたいと思っております。


-学者さんの中でも競争入札とかそういった形で今後枠の配分を考えるべきではないかみたいな意見もあるようなんですけれども、当面は、羽田が今後75万回を進めていく中で国際線もまだ増えるとは思うんですけれども、その時も基本的には航空局が判断して配分を決める、そういうような今のところ認識でよろしいでしょうか

 現時点ではですね、いまのやり方でやらさせていただいていますけれども、まさに先ほど申し上げた通り、将来的な検討課題という認識は持っております。そこは国際線だけに限らず、国内線でも同じ話があろうかと思いますので、先ほど挙げたような色々な課題があるわけですから、そういったところについてどう考えるのかということを検討していくという形になろうかと思います。