羽田発着枠、記者レク詳報【2】
-今おっしゃっていた説明の通りだとすると、今回の枠の配分を持ってJLとNHの不公平な競争環境というのは完全に是正されるというかですね、これによって公平な競争環境を作ることができたと考えて良いのでしょうか
そこは我々としても厳密な意味での計算をおこなっているわけではありませんので、じゃあ50億足りないと、それで不公平じゃないかという問題も発生しますので、そういった観点というよりも私どもとしては、一定程度のですね、配慮がなされたものだという風に考えております。
-先ほどの説明がちょっとわかりにくかったんですけれども、航空機の償却を含めて考える時にですね、20年間で今回の傾斜配分でNH側がどれくらいのメリットを受けるという風に考えておられるといえばいいんですか
先ほど申しました通り、国際線の配分をいたしますと、一定程度その枠というのは使える形になります。それをその永久に使えるという風に仮定する計算もあるんですけれども、そこは今回その一定程度、航空機を買ってやると仮定すればですね、大体20年間で通常は収支を合わせるという考え方から航空機を投入するものですから、そういう意味で20年という数字を使わせていただいたということです。
で、それなりに、今回は6枠の差が出ておりますので、そうしたところを掛けていくとですね、おおよその極めてラフな概算でございますけれども、一定程度の効果というところが出てくるのではないかと思っております。
-今回の決定に政治的なプレッシャーはあったのですか
政治的なプレッシャーというのは特に、政治的な影響をもって私どもとして判断をしたということではございません。繰り返しになりますけれども、JLの上場にあたってですね、私どもとして競争環境が不適切に歪められることがあってはならない、こういう観点から8月10日に一定の考え方を整理させていただいておりますので、今回の配分というのはペーパーに書かれた考え方に基づいて配分されたものということでございます。
ですので、最初に何か数があって、例えばよくわかりませんが7対5が良いだろうとか、10対2がいいだろうとかそういうことを決めて考えたということよりは、むしろもともと8月10日に発表させていただいた方針に則って演繹的に配分させていただいたということです。
-(質問不明瞭、政治的なプレッシャーに関する内容)
すみません、何をもって政治的なプレッシャーというのかというのは問題あるかと思いますけれども、私どもいたしましては、繰り返しになりますけれども、2社で適性な競争基盤のもと競争がおこなわれるというのが理想像だと考えておりまして、そこのその考え方からいきますと現時点では競争環境が不適切に歪められるようなことがあってはならない、公的資金を背景として競争環境が不適切に歪められるようなことがあってはならないという風に、それは私どもの方針として思っておりまして、そこを具体的な考え方としてまとめたものが8月10日のペーパーでございますので、今回は、繰り返しになりますけれども、このペーパーに記載された方針に基づきまして配分を決定させていただいたということでございます。