成田、8月の総旅客数、発着回数が過去最高-国際線旅客は4%増の300万人

  • 2013年9月29日

 成田国際空港(NAA)によると、8月の航空旅客数は開港以来過去最高の8%増の354万7114人となった。このうち、国際線旅客数は4%増の300万9000人。日本人旅客は1%減の172万8397人、外国人旅客は19%増の81万5691人、通過客は3%増の46万4912人だった。国内線旅客数は33%増の53万8114人で、2ヶ月連続で過去最高となった。

 航空機発着回数では、貨物便などを含む航空機発着総数が7%増の2万20回の過去最多となり、開港以来初めて1ヶ月の回数が2万回を上回った。このうち、旅客便の発着回数は国際線が4%増の1万3740回、国内線が26%増の4134回だった。

 NAAによると、国際線は中国線の乗客の減少が続いているが、減少幅は縮小傾向にある。7月は18%減、8月は11%減となっており、9月は21日までの速報値で2%減まで回復した。NAA取締役管理部門長の石指雅啓氏は、「昨年は9月11日の尖閣諸島国有化により9月から影響がでていたので、だいぶ戻ったわけではない」としながらも「減少幅が徐々に縮小している。回復のいい傾向がでているのではないか」との考えを示した。

 国際線方面別の旅客数については、下記の通り。


▽国際線方面別旅客数 8月(方面/前年比/人数)

太平洋/3%増/40万4900人
欧州/3%増/20万9200人
オセアニア/4%増/4万6500人
グアム/3%減/7万7000人
アジア(中東含む)/16%増/31万7300人
台湾/微減/8万600人
香港/9%増/8万3100人
中国/10%減/17万5200人
韓国/1%増/13万4300人
アフリカ/※※/0人
※通過客を含む
※※アフリカはエジプト航空(MS)が7月14日から運休