成田、ノンストップゲート化は15年3月までに-監視カメラ設置
成田国際空港(NAA)は2015年3月までに、旅客ターミナルビルの入場ゲートのノンストップゲート化をはかる。NAA取締役管理部門長の石指雅啓氏は、27日の専門誌会見で「遅くとも2015年3月、できれば少しでも前倒しできないかということを含め、可能な限り早い時期に実現させたい」と意欲を示した。
NAAでは現在、入場の際に身分証明書の提示や手荷物の確認をしているが、利用者や地域などからの要望を受け、今年3月から、ノンストップゲート化に向けた実証実験を開始し、機械や資材の整備を進めているところ。石指氏によると、実証実験の結果を受け、PTB入場管理カメラシステムの導入を決定しており、13年度末までに地下駅のゲートやターミナルビルの入り口に150台のカメラを設置する予定だ。
一方、実証実験で使用した危険物探査装置は、大型手荷物に対応するためには幅広の通路が必要となり、装置の効果が減少するなどの理由で利用することは難しいとの考えから、導入を見送る。今後は危険物持ち込み対策として、爆発物探知犬の導入などを含めて対策を検討しているところとした。