ギリシャ・イピロス地方とアルバニア、イオニア海沿岸の周遊アピール
ギリシャのイピロス地方とアルバニアが共同で観光プロモーションをおこなう「TPNM(Tourism Promotion to New Markets Project)」から観光ミッションが来日し、9月13日のJATA旅博2013で同地域の観光の魅力をアピールした。
TPNMはEUの広域観光プロジェクトの支援を受けて設立された機関で、ギリシャのイピロス地方、コルフ島(ギリシャ語でケルキラ島)、そして国境を接するアルバニアの2国間が共同で広域観光誘致をおこなうことが目的。
今回の来日は、2020年東京オリンピック開催を機にオリンピック発祥の地、ギリシャにも注目が集まることも考慮し、「さらに踏み込んだギリシャ、および周辺地域の観光をアピールしたい」として、ツアー造成を含めまずはWebサイトでの情報発信を通じ、知名度向上をはかることを趣旨としている。
イピロス地方、コルフ島、アルバニアはギリシャ西側のイタリア寄り、イオニア海沿岸にあり、最もアクセスの良いコルフ島へはギリシャ東側のアテネから飛行機で約1時間。ギリシャ本土やアルバニアへはコルフ島から船で約30分の距離にある。欧州のリゾート地としても知られ、ホテルも高級ホテルから格安まで幅広く揃う。コルフ島へは年間約50万人からの観光客が訪れるが、日本人客をはじめアジアからの来訪者はほとんどいないという。
観光素材としては、イピロス地方には4つ、アルバニアには2つの世界遺産があるほか、特にコルフ島はアニメ映画「風の谷のナウシカ」のモデルとなったギリシャ神話のナウシカァー女王の伝説の地であるほか、オーストリア皇妃エリザベートの別邸も擁する。写楽の肉筆画を保管するアジア美術館も、欧州最大の日本画コレクションを有することで知られている。
こうした特徴から、TPNM代表のニコス・ペトロポウロス氏は「文化や歴史に関心の高い日本人には気に入ってもらえる」と強調。「一歩踏み込んだギリシャ・アルバニアツアーとしてぜひ検討いただきたい」と訴えた。