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ブランドUSA、業界との協力を引き続き重視、10月には広告第3弾

  • 2013年9月19日

ブランドUSAグローバル・パートナーシップ開発担当部長のジェイ・グレイ氏 JATA旅行博2013に合わせて来日したブランドUSAグローバル・パートナーシップ開発担当部長のジェイ・グレイ氏は、本誌らとのインタビューのなかで、昨年1年間の日本旅行業協会(JATA)とのパートナーシップを高く評価。今後も業界向けセミナーなどを継続していくとともに、新たな枠組みのなかで協力関係を強化していく考えを示した。

 ブランドUSAは今年6月におこなわれたインターナショナルパウワウ2013において、8月で終了した「日本・アメリカ観光交流年」に続く新たな取り組みを立案していくことでJATAと合意。ハワイを含めた日本人訪問者数の目標も、当初2016年までに375万人としていたが、すでに2012年で達成したことから、新たに450万人に上方修正した。この目標を達成すると、日本は、カナダとメキシコを除けばイギリスを抜いて第1位のインバウンド・マーケットになる。

 今後のプロモーション展開については、「アメリカは多様性に富んだ国。文化、都市、歴史、アウトドアなど体験ベースを基軸に拡大していく」とグレイ氏。新しい都市への直行便が増えていることから、その都市をゲートウェイとした新しい商品の造成やデスティネーション開発にも力を入れていく意向を示した。また、引き続きホールセラーとの関係を重視する一方で、日本市場でもFITが増加していることを踏まえ、オンライン旅行会社やサプライヤーへのダイレクトブッキングに対する取り組みも強化していく考え。

 ブランドUSAは、今年10月末から第3弾となる広告キャンペーンをスタートさせる。旅行会社の造成パターンや予約パターンなどを考慮に入れながら、TVCMやデジタル広告などを展開していく計画。グレイ氏は「これまではアメリカ旅行を呼びかけるだけだったが、今後は旅行会社とのタイアップ広告も展開していきたい」と話し、消費者と業界の双方でプロモーションを強化していく方向性を明らかにした。

 このほか、グレイ氏はブランドUSAの新しい取り組みとして、ライブエンターテイメントに焦点を当てたプロモーションを紹介。スポーツ観戦やエンターテイメントショーなどを前面に出しながら需要を喚起しつつ、旅行会社が商品を造成するうえでヒントになるような情報を積極的に伝えていく方針だ。

 今年のJATA旅博2013には、アメリカから47団体が参加。昨年の36団体から増加し、出展ブースも52に増えた。「この一年間のJATAとの協力関係の結果、多くのサプライヤーがJATAとの関係の重要性を認識しつつある」とグレイ氏。今回は個別に商談をセッテイングするなど参加サプライヤーの利益につながる機会も設けた。