スリランカ、16年に日本人渡航者12.5万人めざす、インフラ強化へ
スリランカ政府観光局では2016年までに日本人渡航者を12万5400人まで伸ばしたい考えだ。9月13日、JATA旅博2013に伴い観光セミナーとワン・オン・ワンミーティングを開催。合わせて来日したスリランカ政府観光局日本担当のサンジーバニエ・アリヤラテ氏は引き続き日本での観光プロモーションを続けていきたい意向を示した。旅博へも現地旅行会社19社からあるデリゲーションが来日しているという。
スリランカ政府観光局広報担当ディレクターの下川和範氏によると、スリランカへの日本人渡航者数は順調に推移しており、2012年は前年比26.7%増の2万6085人と増加。地下鉄ドアステッカーやタクシーやバスへのラッピング広告などが奏功したという。2013年はゴールデンウィークの渡航者数が飛躍的に伸びており、すでに昨年を上回っている。
スリランカの渡航者層は30代、40代がもっとも厚く、男女比はほぼ同じ。スリランカ政府観光局では20代の若い層を取り込み、さらなる底上げをめざす考えだ。アーユルヴェーダやホスピタリティの高さをアピールするとともに、英語が通じやすく廉価で旅行ができることで卒業旅行などのデスティネーションとして適していることも積極的に訴求していきたいと話した。
さらに、スリランカのインフラが整備されてきている点を観光の訴えた。ホテルは現在2万6000室ほどの客室数を4万室程度まで伸ばしたい考えで、現地ではホテルの建設ラッシュが続いている点をアピール。また、3月18日に南西部マータラにスリランカ第2の国際空港となるラジャパクサ国際空港が開港。ヤラ国立公園などへ向かう際の国内旅行の足として利用できるようになった。このほか、WiFiスポットの拡大、空港からコロンボ、コロンボからゴールまでの高速道路の敷設などインフラが整ってきているとし、「快適に旅行ができるデスティネーションに変化を遂げつつある」とアピールした。