チリ、初の観光親善大使に斉藤洋介さん、加賀美セイラさんを任命

  • 2013年9月11日

(右から)斉藤洋介さん、チリ観光プロモーション機構アジア地域マネージャーのファン・ロペス氏、加賀美セイラさん  チリ貿易振興局(ProChile)、チリ大使館、チリポーク(ChilePork)、チリ観光プロモーション機構(Turismo Chile)は、このほど都内で主催したイベント「Chile Food & Travel 2013」で、初のチリ観光親善大使任命式とチリのセミナーを開催した。チリワインやオリーブオイル、豚肉などの食材輸出関連のプロモーションと併せて、日本に対する観光アピールを強化したい考えだ。

 チリ観光親善大使には、日本一モアイ像に似ているという俳優の斉藤洋介さんと、チリワインが好きだというタレント加賀美セイラさんを任命。今後チリを訪問してもらい、その経験を日本市場にアピールしてもらう予定だ。

 開会の挨拶では、駐日チリ大使館公使参事官のパトリシオ・ベッカー氏が登壇し、チリ北部アタカマ砂漠にある世界一長い天体望遠鏡“アルマ”は東京大学とコラボレーションをしているなど、チリの天体ツーリズムと日本との関わりを説明。さらに北のアタカマ砂漠から南極大陸、パタゴニアなど領有していることに触れ、チリ観光業の多様性をアピールした。

 また、チリ貿易振興局日本オフィスディレクターのヘルマン・ベック氏は、2020年には540万人の観光客を迎え、観光業がGDPの6%を占めるようにしたいと目標を説明。日本にも、今回の観光親善大使の任命を機に、チリへの観光を促進していきたいと述べた。

 さらに、チリ観光プロモーション機構アジア地域マネージャーのファン・ロペス氏は観光プレゼンテーションを実施。4500キロメートルと南北に長いチリは、エリアごとに異なる魅力を持つが、特に北部のアタカマ砂漠やサンティアゴ中部の世界文化遺産、ワインルート、またユネスコの生物圏保護地区に登録されたパイネ国立公園のあるパタゴニア地方など、特色ある歴史・文化・自然を楽しむことができると強調した。

 このほか、セミナーでは宮城県南三陸町にチリが寄贈したモアイに関するビデオが紹介された。南三陸町は1960年南米チリ地震で津波被害を受けており、1991年に地震からの復興とチリ友好の印としてチリからモアイが贈られていた。2011年の東日本大震災の津波被害でモアイは倒壊したが、2013年5月にイースター島から新たにモアイ像が寄贈されたという。