フンヌ・エアー、冬はタイにもチャーター、14年夏は26本へ
モンゴルのフンヌ・エアー(MR)は2013年の年末から2014年の1月、2月にかけて、バンコクへの第3国チャーターを運航する計画だ。MRのPSAを担当するステラ・ジャパン代表取締役の小野寺弘樹氏によると、当初は香港とバンコクを予定していたが、バンコクの人気が高いことからバンコクに集中する考え。地方発で8本程度を見込んでおり、既に営業を開始したところ「2、3社から引きがある」という。
MRは2013年7月から9月にかけて、米子、那覇、中部、関空、静岡、福岡、広島、岡山、宮崎空港からイルクーツクとウランバートルに計9本のチャーターを実施。小野寺氏によるとロードファクターは82%から83%で推移しており、静岡や広島はほぼ満席だった。特に静岡は静岡県とモンゴルのドルノゴビ県が友好姉妹都市であるため、県がチャーターを主導。今回は日本発だけでなく、ウランバートル発の訪日外国人42名の受け入れもおこなったという。今後も双方向のチャーターを展開していく見込みだ。
チャーターでは旅行会社約10社が商品を造成しており、小野寺氏によるとITCチャーターの規制緩和に伴い、卸売をおこなった第1種旅行業者もあったという。冬季はモンゴルがシーズンオフであるため、第3国チャーターを展開していく。
また、MRでは2014年6月から8月にかけて、今年と同様に日本の地方からウランバートルへのチャーターを26本実施する計画だ。13年はウランバートルとウランバートル経由のイルクーツクへのチャーターを実施したが、14年夏は行き先をウランバートルに統一。イルクーツクについては、ウランバートルから国内線用小型機を利用したチャーターを運航するという。
日本路線の機材はエアバスA319-100型機で、ビジネスクラス12席、エコノミークラス108席の計118席。ウランバートル/イルクーツク間については、フォッカー50型機で運航する。
すでに旅行会社に対する営業を開始しており、5本の実施がほぼ決定。小野寺氏は「今年は様子見の会社とチャレンジする会社があった」と振り返り、「今回モンゴルが好調だったことで、リピーター以外のプラスアルファ(の会社)が出てくるのでは」と期待を示した。
旅行会社に対しては、ウランバートルから南下したゴビ砂漠などをアピールしていく考え。イルクーツクについては従来のバイカル湖観光に加え、バイカル湖上流のウスフブルク湖のリゾートを訴求していきたいとした。