サイパン、砂糖王公園のサトウキビ運搬用蒸気機関車の修復完了

  • 2013年8月22日

 マリアナ政府観光局(MVA)によると、サイパンの砂糖王公園(シュガーキングパーク)にあるサトウキビ運搬用蒸気機関車の修復が完了した。同公園はサイパン製糖業の父で「砂糖王」と呼ばれた、南洋興発株式会社初代社長の松江春次氏の業績をたたえ、1934年に設立。機関車は、サトウキビを運搬するために1944年まで実際に使用されていたものであり、現在は公園のシンボルとして展示している。

 今回の修復は、米国海軍の駆逐艦「マンセン」の地域連携プロジェクトとして実施した。7月5日から艦艇のボランティアによる機関車の清掃と金属フレームの交換作業を開始し、その後サイパン市庁の協力で、MVAスタッフが溶接を実施し、機関車本体のペイントをおこなった。

 MVAでは、蒸気機関車も含めたサイパン島ならではの観光スポットの維持、美化活動を、今後も強化していく予定だ。