7月の出国者数は8.6%減-訪日は18.4%増、太田大臣、1000万人到達へ
日本政府観光局(JNTO)によると、2013年7月の出国者数は前年比8.6%減の146万1000人となった。6月に比べ減少幅は3.3ポイント改善したが、2月から6月連続で前年を下回っている。1月から7月の累計は8.0%減の972万人となった。
訪日外客数は18.4%増の100万3000人となり、1ヶ月あたりの外客数で初めて100万人台を記録した。1月から7月の類計は22.0%増の595万7700人だった。8月21日に開催した国土交通大臣会見で太田昭宏氏は「現在の状況がこのまま進んでいけば、(2013年は)ちょうど1000万人ぎりぎりの辺り」になる見通しを示した。今後は7月1日の訪日ビザの規制緩和の効果に期待するとともに、今までの取り組みを強化していくことで「1000万人に到達できるように全力を注いでいく」考えだ。
7月として過去最高を記録したのは台湾、香港、タイ、マレーシア、ベトナム、インドの6市場。このうち台湾は48.7%増の23万8500人、香港は65.7%増の8万5300人で、単月でも過去最高となった。唯一前年を下回ったのは中国で、31.5%減の24万4000人となった。
伸び率が高かったのは、タイ、香港、ベトナム、台湾などで、特に7月1日から訪日ビザが免除となったタイは84.7%増の3万200人と大きな伸びを見せた。同じくビザ免除となったマレーシアは25.2%増の9900人、数次ビザ化したベトナムは59.4%増の7300人、フィリピンは11.8%増の6700人。数次ビザの滞在期間が延長されたインドネシアは4.1%増の8100人となった。
JNTOでは東南アジアにおける訪日ビザの規制緩和を好機とし、同地域からの訪日外客の更なる増加をめざし、情報発信などを含むビジット・ジャパン(VJ)事業の取り組みを一層促進していくとしている。