主要57社、上半期の海外旅行は3.8%減、6月単月も減少

  • 2013年8月17日

 観光庁が取りまとめる主要旅行会社57社の旅行取扱概況で、2013年上半期(2013年1月1日~6月30日)の海外旅行取扱額は前年比3.8%減の1兆325億214万円となった。募集型企画旅行の取扱状況を見ると、取扱人数が11.6%減の195万1775人と2桁減となった一方、取扱額は2.7%減の3319億4376万円に留まっており、中国や韓国への需要減が全体的な取扱額の減少につながったものの、単価は上昇している傾向がうかがえる。

 会社別で見ると、最も取扱額が大きかったのはジェイティービー(JTB)グループ14社で2.1%減の2209億1481万円。次いでエイチ・アイ・エス(HIS)が0.9%減の1567億7975万円、阪急交通社が11.3%減の1218億9838万円、KNT-CTホールディングスが9.3%減の781億1220万円、日本旅行が8.1%増の654億2244万円と続いた。

 取扱額の伸び率は、JTBグループ以外では日本旅行の8.1%増が最も高く、東日観光が3.3%増の28億3973万円、郵船トラベルが1.1%増の140億9605万円などとなった。JTBグループでは28.0%増で2億3501万円のJTBグローバルマーケティング&トラベル、13.3%増で102億2324万円のi.JTB、9.3%増で215億3003万円のトラベルプラザインターナショナルなどが前年を上回っている。

 海外旅行以外では、外国人旅行が32.3%増の367億7499万円、国内旅行が2.2%増の1兆8115億8840万円、合計が0.2%増の2兆8808億6552万円であった。

 なお、6月単月では、海外旅行が3.4%減の1850億7182万円、外国人旅行が21.4%増の58億4743万円、国内旅行が4.0%増の3130億5387万円、合計が1.3%増の5039億8475万円。海外旅行では取扱額が前年を上回る企業が増えている。詳細は下記リンクのファイルの通り。

※2013年6月にジェイティービービジネストラベルソリューションズと内外航空サービスが合併したため、5月以前よりも会社数が1社減少。また、上半期の累計数値は、1月から5月分もさかのぼって両社数値を合算している。

▽主要旅行会社取扱概況(Excelファイル)
6月単月
2013年上半期累計
2013年上半期累計(詳細データ)