エティハド航空、セルビアのJAT航空に資本参加、6社目
エティハド航空(EY)は、セルビアの国営航空会社であるJAT航空(JU)の株式の49%を取得する計画だ。セルビア政府と戦略的パートナーシップの構築で同意したもので、JAT航空の社名を「エア・セルビア」に変更し、機体デザインなどブランディングも刷新。新社名のもと、5年間にわたってEYがマネージメントをおこなう。
EYでは今年6月にベオグラードに就航したが、今回の提携により10月にJUがアブダビ線に就航する。提携でEYとセルビア政府はJUに4000万米ドルずつ投じるほか、追加投資としてそれぞれ6000万米ドルも用意する。これらはJUの運転資金とネットワーク拡充のために用いるという。
JUは現在33地点に就航しているが、アフリカや欧州、中東の12都市に新規就航を予定。まずはアブダビで、以降はバニャルカ、ベイルート、ブカレスト、カイロ、キエフ、リュブリャナ、プラハ、ソフィア、バルナ、ワルシャワを予定しているという。機材も既存のボーイングB737-200型機10機を退役し、短期的にナローボディ機をリースで導入。長期的には10機のナローボディ機を発注する。
なお、EYは他社への資本参加を成長戦略の柱の一つとして位置づけており、これまでにエアベルリン(AB)、エアセイシェル(HM)、ヴァージン・オーストラリア(VA)、エアリンガス(EI)の4社について2.99%から40%の株を保有。また、ジェットエアウェイズ(9W)も24%の株式取得で合意し関係機関の承認を待っているところで、JUはEYが資本参加する6社目の航空会社となる。