エジプト・カイロ、ルクソール、現在のエジプトの状況について
混乱の続くエジプトの現在の状況を現地にて確認してまいりましたので、以下にお知らせいたします。(現地2013年7月24日の状況)
■ カイロの状況
現在、同胞団が拠点とする「ラービア・エル・アダウィーヤモスク」周辺には、近づけません。近づかないが良いでしょう。
また「タハリール広場」ではカイロ博物館はオープンしており入場可能ですが、アラブ連盟庁舎側には立ち寄らない方が良いとのこと。
カイロ市内のホテルは、アラブ連盟庁舎裏手に位置する「セミラミス・インターコンチネンタル」は、建物がバリケードで防御されておりました。しかしながら他の隣接ホテル「ラムセスヒルトンホテル」、「ケンピンスキーカイロホテル」などは、通常通り営業しております。(ケンピンスキーでは、ランチを食べました。)
街中はいたって普通で、
ラービア・エル・アダウィーヤモスク、
タハリール広場、
カイロ大学周辺(治安部隊がバリケードを作り、現在は侵入不可となっています。)
を除けば、普段通りの生活が営まれております。
ただし、外資系各ホテルや各国大使館、政府関連施設には、装甲車輛、戦車などが配置されております。
また、警察権力が失われ治安が以前と比べ悪化したとも言われておりますが、街のいたる所に警官が配置されており、街中を歩いたら即!強盗に遭う・・・というようなことはあり得ないように思われます。
一部の人の話では、ムルシ前大統領時から劇的に変わったのは、ガソリンや電気などの供給が、ムルシ政権以前に戻り、ガソリンを求める長蛇の列などは起きなくなった、とのことでした。
■ ルクソールの状況
カイロからの国内線には、外国人は自分一人だけといった状況が表しているように、ルクソールにはほとんど外国人観光客がおらず、日中の暑さも加わり、さながらゴーストタウンと化しておりました。
大型観光バスはもとより、小型のバスさえも走っているのを見かけませんでした。
お土産屋やレストランなども全て休業中。ホテルは通常通り営業しておりますが、宿泊客が少ないため、数フロアーしか営業していないといったところがほとんどです。(アラブ諸国からの観光客は、来ておりました。)
ルクソール空港でも搭乗者が少ないため、職員も手持無沙汰。ちょうど、休止していたサッカー国内リーグの開幕初戦「ザマレック vs アハリー」の試合が始まり、空港職員、警官等々、皆がテレビ観戦するぐらい暇そうな状況でした。
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以上、現地を視察してきた状況をお知らせいたしましたが、治安・安全という点ではすべての人に当てはまるとは限りませんので、あくまでも参考情報としてご覧いただければ幸いです。
これからエジプトへのご旅行をご予定の方は、エジプト政情や各国大使館の情報に注意を払い、お出かけになられることをおすすめいたします。