日本航空、第1四半期は営業利益220億円、収益は2.6%増
日本航空(JL)の2014年3月期第1四半期(2013年4月1日~6月30日)の決算で、売上高は前年比2.6%増の2941億円、営業利益は29.8%減の220億円となった。経常利益は35.9%減の196億円、四半期純利益は31.9%減の183億円。旅客事業の収益は国際線が3.1%増の989億円、国内線が0.5%増の1088億円となったものの、利益面では円安とボーイングB787型機の運航停止の影響を受けた。
国際線の運航実績では、座席供給量を3.7%増としたところ旅客輸送量は2.8%増となり、利用率は0.7ポイント減の72.6%に。中国と韓国は需要が減少したが東南アジアなど長距離路線は好調に推移し、単価は4.4%増の5万5543円となった。旅客数では中国が18%減、韓国が15%減となったのに対し、東南アジアは10%増と2桁の伸びを示した。
国内線は座席供給量が3.8%増、旅客輸送量が2.0%増、利用率が1.1ポイント減の58.6%。東京ディズニーリゾートの30周年の効果もあって団体需要が好調に推移。この結果、単価は2.9%減の1万4783円となった。
円安とB787型機の影響では、円安は収益増の効果が53億円、費用増が159億円で、利益面では106億円の減益。B787型機は、減収が48億円、費用減が22億円で26億円の減益となった。
航空事業以外では、JALパックの営業収益が1.6%増の360億円に。海外旅行は、ハワイでの競争激化や近距離アジアの需要減で取扱人数が11.1%減となったが、国内旅行は東京ディズニーリゾートなどの商品が人気で7.4%増の48万8000人となった。
なお、通期目標として掲げた売上高1兆2720億円、営業利益1400億円、経常利益1270億円、当期純利益1180億円は変更していない。