全日空、パンナム系パイロット訓練会社の全株式取得
全日空(NH)は7月30日、パンアメリカン航空のパイロット訓練部門として設立され、現在も独立系訓練提供会社として事業を継続しているパンナム・ホールディングス(パンナム社)とパンナム・インターナショナル・フライト・アカデミーなど子会社の全株式を取得することで合意した。取得額は1億3950万米ドル。
パンナム社は1980年にパンアメリカン航空のパイロット訓練部門として設立されたが、パンアメリカン航空の破綻後も事業を継続し、米国内だけでなく南米やアジアの航空会社からも需要を取り込んでいるという。
NHでは2011年にパンダ・フライト・アカデミーを設立してパイロット訓練事業に参画。パンナム社とはこれまでも販売面での業務提携など良好な関係を築いてきたという。今回の株式取得により、訓練プログラムに関するノウハウや事業基盤を獲得してグループとしてのパイロット訓練事業を強化。今後、特にアジア市場で増加すると見込むパイロットの養成需要を早期に取り込みたい考えだ。