KNT、下期ホリデイでテーマ型新商品-販売目標は13.3万人
近畿日本ツーリスト個人旅行(KNT個人)は7月26日、「ホリデイ」の2013年下期商品を発表した。下期はよりテーマを深堀りした新商品カテゴリーとして「地球賛歌」を用意。ワンランク上の「プレミアム」商品で共通のサービスを用意し品質のさらなる強化をはかった。また、提案型の商品を拡充し、パッケージ旅行のアレンジも引き続き継続する。「皆様の“ここちよさ”“快適さ”のご提案」をコンセプトに「いつもの旅行と少し違う、新しい旅のカタチ」を提供していく考え。13年下期は前年比4%増の13万3000人の販売をめざす。
新商品カテゴリーの地球賛歌は、今まで展開してきた「世界遺産」や「地球探訪」シリーズなどを見なおして展開するもの。「好奇心の扉を開く旅」「“ずっと心のどこかであたためていた夢”をかなえる旅」をコンセプトに設定し、テーマを深堀りするとともに、旅行先をより楽しめるようゆとりのある内容のツアーを用意。「ペルー・中南米」「アフリカ」「モロッコ・チュニジア・ヨルダン・イスラエル」「アジア」「エジプト・トルコ」の5つのパンフレットで展開する予定だ。エジプト・トルコについては予定はあるものの、発売時期は未定とした。
ツアーでは、例えば「マチュピチュ・ナスカの地上絵・チチカカ湖 ペルー世界遺産紀行9日間」では、通常日帰りまたは1泊滞在のマチュピチュ村に2連泊し、旅行者の体を高所に慣れさせるとともに、日帰り観光客で混雑する前の午前中に観光できるようにするなど工夫をこらした。
また、上期にワンランク上質の旅として新設した「プレミアム」シリーズでは、提供するサービスを統一。全コースでスーツケース宅配のクーポン、国内出発空港のラウンジ利用券をつけ、日本発着国際線の機内は近い座席を用意。現地送迎はホテルへの直行送迎とするなど、旅行者の利便性向上をはかる。このほか、コースごとに特色のあるサービスを追加で提供していくという。
さらに、下期はハネムーン、海外旅行は初めての旅行者、夫婦、女性同士、母娘、グループなどのセグメントごとの需要を意識し、観光や食事を組み込んだ提案型コースを拡充。例えば、ハネムーナー向けコース「ロマンチックジャーニー」では、今まで期中商品内に組み込んでいたが、アメリカ・カンクンについては別冊パンフレットで展開。コース数も増やし、ハワイやオーストラリア、アメリカ、カンクン、バリ、タヒチ、ニューカレドニアで計54コースを設けた。
このほか、パッケージ旅行のアレンジも継続。また、12年下期から展開している「いごこち+プラス」では、旅行者の快適性にこだわり、対応するコース数を増やしたほか、サービスの内容自体も見直しをおこなった。例えばアメリカの対応コースでは、部屋で使える簡易スリッパをもれなく用意。ハワイではホノルルの宿泊ホテルについて、眺望や階数、部屋番号までの指定を可能としたほか、チェックイン後、日本語係員が旅行者の部屋に不明な点がないか連絡するなどのサービスもおこなう。