ホテル部門を強化 JTB旅ホ連・総会

 JTB協定旅館ホテル連盟(3999会員、福田朋英会長=群馬県伊香保温泉・福一)はこのほど、東京・新宿の京王プラザホテルで2013年度総会を開いた。役員改選では福田会長を再任したほか、新たに設けたホテル部会から小田修部会長(滋賀県・琵琶湖ホテル)を副会長に選任。ホテル会員の獲得など、旅ホ連のなかでホテル部門の活動を強化する姿勢を明確にした。

 JTB旅ホ連では13年度、JTBが掲げる3600億円の宿泊販売目標の達成を目指す。短期的には、JTBから要請のあったエース商品の付加価値アップやJTBセレクト、るるぶトラベルへの参画率アップ、大手ネットエージェント3社に対するJTB宿泊商品の最安値率65%以上などで競争力と販売機会の拡大を図る。

 また、中長期的には支部活動による地域の魅力増進により宿泊需要の拡大を図る。「地域が魅力的になることで、日本がグローバルツーリズムのなかで存在感あるデスティネーションになれる」(福田会長)と、インバウンドの推進でも地域の魅力アップを重視する。

 そのほかホテル部会の活動、旅館経営人材育成アカデミーを中心とした人材育成、JTB社員の現地研修への補助などに取り組む。

 福田会長は「国内旅行がシュリンクする現状で打開策は3つしかない。シェアの拡大と単価のアップ、それから新しい価値の創出による新しいマーケットの創出です。この3つは旅ホ連の使命でもあり課題でもあります」と話した。

 田川博己・JTB社長は「日常的に地域のいいものを探しています」と、地域重視のJTB旅ホ連の活動に期待を示し「地域のオンリーワンブランドをつくってほしい」と要請した。


情報提供:トラベルニュース社