ジャルパック、13年度下期は8%増目標-年度計で27.7万人めざす

  • 2013年7月21日

 ジャルパックは7月17日、2013年度下期の「JALパック」海外ツアーの販売を開始した。下期は取り扱い人数で前年比8%増をめざす。

 同社によると、2013年度の取扱目標は3%増の27万7000人。当初は29万2000人だったが、上期中に下方修正した。上期はロング方面、特にヨーロッパは好調に推移したが、韓国や香港、中国、台湾の落ち込みが響き、計画比で10%減前後の着地見込みだ。一方、下期は日本航空(JL)の機材変更や増便などの座席供給量の増加をふまえて販売を強化する考えで、とくに成田/ヘルシンキ線やサンディエゴ線などはしっかり販売していくとしている。

 下期商品は旅行者目線で商品内容を見直し、品質のさらなる向上と他社との差別化をはかった。ハワイでは昨年から導入している2階建てオープントップバス「レインボースカイ」を東海岸ルートに投入。「4大ショッピングモールルート」「フライデー・ナイト花火ルート」などのルートを新設し、旅行者の利便性向上をめざす。

 アメリカでは「JALパック 何でも相談WEB」を新設。ショーやミュージカル、スポーツなどの各種チケットやオプショナルツアーがウェブサイトで申し込めるほか、ホテルや現地スタッフのおすすめレストランなどの情報も掲載した。また、現地在住スタッフが48時間以内に質問に答える「教えてメールサービス」や「ディズニー教えてメールサービス」も提供する。

 ヨーロッパでは、値ごろ感がある1月出発商品で、ホテルのグレードアップや、世界遺産スペシャリストコンダクターが同行する出発日を設定。個人旅行では都市間移動の列車の時間帯を選択できるプランや、追加代金で混載送迎を専用車送迎に変更できるプランなど、旅行者の視点にこだわった商品を用意した。

 また、オーストラリアやニュージランドでは、パンフレット掲載の全コースで、90日前までの申込で1名1万円を割り引くプランを新設。タヒチでも全滞在コースを対象に、120日前までの申込で1名5万円、90日前の申込で3万円割り引くプランを新たに設けた。5万円割引プランは2014年1月から3月が対象期間となる。

 グアムでは、「おでかけ!ママ☆キッズ」コースのリニューアルを実施し、追加料金で特選ディナーを選べるコースを用意。アジアでは5つの世界遺産をめぐるスリランカ周遊コースを新設。バリ島コースでは12年末から13年秋に新たに開業する部屋やホテルをラインナップに加えた。韓国でも8月にリニューアルオープン予定の「ソウル新羅」商品を設定した。

 このほか、台湾では「食事、茶芸、故宮博物館にこだわる!極める!台湾3・4日間」コースを新たに用意。極上フカヒレの姿煮や、肉形石、翠玉白菜などの故宮博物館の展示物を模した広東料理、台湾茶を楽しむ講座などを盛り込んだ。中国では彩色された兵馬俑を見学するコースを新設している。