ピーチ、成田就航に向け「ルネ」とコラボ-女性層意識
ピーチ・アビエーション(MM)は7月10日、「カワイイ文化の元祖」という「内藤ルネ」(ルネ)と、国内最大級の女性向けファッションと音楽のイベント「GirlsAward」とコラボレーションし、ブランドプロモーションを実施すると発表した。これは、関空/成田線就航に向けたプロモーションの第1弾との位置づけ。MMブランドの認知向上をはかるとともに、同社がターゲットとする女性層のさらなる取り込みにつなげたい考え。
記者会見で、MM代表取締役CEOの井上慎一氏は「Cute & Cool、カワイイ、カッコイイがMMのブランドコンセプト」とした上で、「カワイイ文化」の元祖といえるルネは「(高度経済成長期の)イノベーションの元気の中から生まれた文化の象徴と捉えており、関空発で航空イノベーションを実施している我々の理念に一致した」とコラボレーションの理由を説明した。
また、GirlsAwardについては、ファッションや音楽を日本の文化としてアジアに伝えることで「アジア諸国との関係構築に貢献できれば」との考え。井上氏によるとMMの乗客の6割は女性。また、関空/台湾線の乗客のうち6割は台湾の女性であり、「MMはアジアの女性に支持されている」という。
プロモーションではMMの商品販売などでルネを起用するほか、9月28日に開催される「GirlsAward 2013 AUTUMN/WINTER」にも参加。MMのグッズ販売や、ステージ上で客室乗務員がMMを紹介するイベントを実施する。さらに8月から、MMの客室乗務員に扮した「ルネ」のキャラクターとGirlsAwardのロゴを使ったラッピング機を就航させる計画だ。ラッピング機は3機で、国際、国内線で運航。海外での認知向上もねらう。
なお、GirlsAwardは旅行会社がコラボレーションツアーを設定しているが、井上氏は旅行会社と共同でのツアー造成について、現時点ではないとしながらも「興味はある」とコメントした。
▽成田路線、乗継需要に期待
今回のプロモーションは関空/成田線就航に向けたもの。就航までの間、1ヶ月に1度の割合で何らかの「しかけ」をおこなうことで、関東圏でのMMの認知向上をはかっていく方針だ。
また、首都圏はアジアへの情報発信地でもあるとの考えで、影響力も強い東京でプロモーションすることで、アジアへの訴求効果を見込む。成田線は女性層をターゲットにしているが、井上氏は「我々は常に潜在旅客をねらっている。こういう切り口でどういう潜在顧客が来るのかを期待している」と多様な需要に期待を示した。
また、成田線については関空以遠の乗継需要も期待する。井上氏は関空/石垣線の例を挙げ、成田から乗り継いだ場合、最安値で片道1万円以内であることを説明。乗継需要は十分あるとの考えを示した。