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ジェットスター、ローソンで航空券販売、2年で販売シェア10%へ

  • 2013年7月4日

GK鈴木みゆき氏(右から3人目)、ローソン玉塚元一氏(右から2人目) ジェットスター・ジャパン(GK)とローソンは7月4日、ローソンのマルチメディア端末「Loppi」でGK国内線航空券の販売を開始した。ローソンがGKの航空運送代理店となるもので、Loppiを操作して航空券を予約し、店内レジで現金で決済できるようにする。コンビニエンスストアでの航空会社による航空券の直接販売はこれが初めてという。

 対象は全国1万38店舗のローソンに設置されているLoppiで、インターネットでの予約に不慣れ、あるいは現金決済を望む利用者を取り込むねらい。7月4日に開催した発表会でGK代表取締役社長の鈴木みゆき氏は、「7月3日に就航1周年を迎えたが、ローソンでの販売はさらなる飛躍のための新しい1歩」と挨拶。その上で、「空の旅が電車やバスなど日常の交通手段により近づけると期待している」と語った。

 また、ローソン取締役代表執行役員COOの玉塚元一氏は、LoppiでのGK航空券の予約について「なるべく分かりやすく、操作しやすく設計した」とし、店舗スタッフによる操作の手助けもおこなうと説明。「まずはローソンで働く20万人のスタッフから、チケットを取って色々なところに旅をしようじゃないか、というような取り組みから始められたら」と語り、取り扱いの拡大に意欲を示した。

 鈴木氏によると、現在の国内線航空券の流通経路は、コールセンターとウェブサイトでの直販が8割、旅行会社が2割。ローソンについては、初年度で5%、2年目移行は10%をめざしていくという。また、両社は排他的な契約は結んでおらず、GKは他のコンビニエンスストアなど新たな流通経路を、ローソンは他のLCCなどの取り扱いを積極的に模索していく。

 なお、Loppiでの航空券購入に際しては、630円の手数料を収受して両社に配分。7月中はキャンペーンとしてこれを420円とする。また、ローソン店内では予約と購入のみ受け付け、それ以外はコールセンターで対応する。