南アフリカ、日本人急増で旅程拡充・リピーター対策を呼びかけ
南アフリカ観光局は6月26日と28日、大阪と東京でセミナーとワークショップを開催、来日した現地サプライヤーなど28社が出展し、最新情報を提供した。
ワークショップの前に開催したセミナーでは、来日した南アフリカ観光副大臣のトコジレ・カーサ氏が、昨年の日本人渡航者数が前年比30.9%増の3万4415人と過去最高を記録したことに触れ「観光省として日本を重視している。今後も南アフリカ観光局を通じて、より日本に力を入れていく」と、政府として日本市場を重視する姿勢を強調した。
続いて南アフリカ観光局アジアパシフィック・リージョナルマネージャーのブラッドリー・ブラウワー氏が、日本市場の活動内容と方針を説明。日本市場ではエキスパート育成プログラム「FUNDI」や旅行者向け説明会のサポート、FAMツアーの実施や各種イベント開催のサポート、デジタルキャンペーンなどを展開しており、FUNDIに関しては日本語でのオンラインコースを刷新し、「SAスペシャリストコース」と名称を変更。南アフリカの多様な魅力、テーマの認知浸透を通し、従来のツアーの主流である大自然やサファリ、ジャガランダの花にプラスアルファした、新しい旅程の拡充に努めていく考えだ。
その一環として5月27日から、フォートラベルとの特別企画「Come Closer to South Africa:虹の国、南アフリカが放つ七色の魅力」を実施。日本人が南アフリカ旅行に求めるものを明確化し、旅程の幅を広げるためのリサーチを目的としたキャンペーンで、トレード・リレーションシップ・マネージャーの近藤由佳氏によると、アンケートには3週間で約3000人の参加があったという。アンケート結果は8月に発表する予定だ。
近藤氏は「現地で魅力を知ってもう一度、南アフリカを旅行したくなる人が多いが、ツアー旅程のバラエティが少なく、リピーターが増えていかない。キャンペーンを通してリピーター向けの素材を知ってほしい」とアピールする。南アフリカ観光局ではキャンペーンにあわせ、紹介された魅力を盛り込んだ期間限定のツアーをウェブ上で紹介する「Deal Driven Campain」も実施しており、単に素材紹介をするだけでなく、旅行会社の実際の販売につなげられるサポートもおこなっている。