エジプト・カイロ、大統領就任1周年をめぐる反政府デモ等に伴う影響-続報
既にTVや新聞等でも報道されておりますように、2013年6月28日(金)頃~30日(日)にかけ、エジプト各地ではムルスィー大統領の辞任等を求めるデモが行われました。
6月30日(日)のデモでは、政治色の強い北部地方都市や中部エジプト(アレキサンドリア、モノフェーヤ、シャルキーヤ、スエズ、ポートサイード、アシュート、ベニスエフなど)、またカイロのモカッタム地区・ムスリム同胞団事務所付近で、デモ隊同士の衝突があり、数名の死傷者が出ております。
一方、ルクソールやアスワンでも6月30日の夕方からデモ行進が予定されておりましたが、これらの都市ではニュースになるような大きな混乱は特に無かった模様です。
しかしながら平和的なデモ行進から一部の過激な人々、また単に暴力行為のみを行う「バルタゲーヤ」(無法者とかチンピラの意)の存在が引き金となり、暴動・衝突に発展する可能性もあるため、今後も注意が必要です。
なおカイロ市内においても市内全域でデモが行われている訳ではなく、大使館からの注意喚起にもあるように一部の地域で限定的に行われております。
この時期エジプトにご滞在中の方、またこれからご旅行をご予定の方は、これらの地域・エリアを避け、デモ活動が活発化する夕方以降の外出はくれぐれも控えるよう、ご注意ください。
なお以下に、6月30日(日)のカイロ市内でのデモの様子を写真でお伝えいたします。
※在エジプト日本国大使館発出: デモ・集会等に関する情報(6/29 23:00現在)
http://www.eg.emb-japan.go.jp/j/consulate/demo/2013/201306292300.htm