日韓、交流700万人に向け連携強化、地方観光促進に表彰制度

  • 2013年6月18日

 日本の観光庁と韓国の文化体育観光部はこのほど、韓国・蔚山広域市で「第28回日韓観光振興協議会」を開催し、2013年の日韓間交流人口700万人の目標達成に向け連携を強化して取り組むことなどで合意した。

 足元の状況では、依然として領土問題の影響からアウトバウンド需要が低迷しているが、「日韓間をとりまく諸課題の状況にかかわらず、観光交流は原則としてそれに影響されることなく推進されることが望ましい」ことについて、双方で認識を共有。また、日韓共通のロゴやポスターの使用、両国の地方観光情報の紹介、姉妹都市交流の促進などにも取り組む。

 さらに、取り組みを強化するための具体的な施策として、日本側から「日韓地方観光交流賞」の創設を提案。地方観光交流の促進に大きく貢献した両国の旅行会社や航空会社などを表彰する。また、「日韓地方観光交流サミット」の開催でも合意。第1回として、今年9月26日から28日にかけて奈良県奈良市でサミットを開催し、姉妹都市など自治体間の交流を促進する。

 このほか、自然災害や疾病など観光に影響を与える可能性のあるリスクが発生した場合に、風評被害対策などに相互協力することも盛り込んだ。