エア・カナダ、羽田昼便に意欲、実現ならB787優先投入

  • 2013年6月17日

▽2012年は日本が最大の市場に、13年も堅調推移

 ロヴィネスク氏によると、2012年の日本路線の実績は「非常に好調」で、カルガリー線の増便や機材の大型化により座席供給量を拡大したものの、ロードファクターも順調に推移。さらに円高効果もあり、日本が最大の利益をもたらした市場となった。

 2013年については、「路線網全体、日本路線ともに昨年よりは課題がある」との分析で、日本は円安傾向によりドル建てでの売上が目減りするほか、出国者数の減少を懸念。ただし、「夏の需要は問題なし」といい、通年では供給量を微減とする可能性もあるものの、これまでのところ前年を下回ったのは4月のみという。


▽スターアライアンス共同事業、参画未定もメリット提供「可能」

 全日空(NH)とユナイテッド航空(UA)が実施している太平洋路線での共同事業について参画の可能性を聞いた質問には、現在のところ未定との回答。

 スターアライアンスによる大西洋路線での共同事業ではすでにACも一翼を担っているが、「(米国と欧州で)スターアライアンスに加盟する全航空会社が参画しているわけではなく、共同事業を展開するべきと考えられるほどの(事業の)ボリュームがあることが重要」という。

 その上で、「(NHとUAの)共同事業に価値を加えることは可能だと思う」としつつ、「オープンスカイの実現が前提」であり、現時点では協議もしていないとした。