コロラドとデンバー、UA就航「心躍る思い」-高橋尚子さん起用
ユナイテッド航空(UA)の成田/デンバー線就航を受け、このほどコロラド州とデンバー市からデンバー市長のマイケル・B・ハンコック氏らが来日した。ハンコック氏らは日本で成田とデンバーの両空港による姉妹空港関係の調印式などを実施したほか、記者懇談会も開催し、同路線の成功に意欲を示した。
ハンコック氏は記者懇談会の冒頭、成田/デンバー線の就航について「歴史的イベント」であり「心躍る思い」と表現。その上で、「単にデンバーにアクセスできるようになっただけでなく、ロッキー山脈の西部地域に対するゲートウェイを我々が提供できるようになった。これにより、両地域を今後何世代にも渡って豊かにする観光や文化的交流に新たな道を付けた」と喜びを語った。
また、コロラド州政府観光局局長のアル・ホワイト氏やデンバー観光局社長・最高責任者のリチャード・シャーフ氏らも、自然の美しさや西部開拓の歴史、「全米最高」というスキーリゾート、ネイティブアメリカンの文化、食、そしてデンバーが「全米のどの街よりも多くのビールを醸造している」点など多様な魅力をアピール。
今後はメディア向けのFAMツアーを強化し、需要喚起をはかっていく考え。また、米国の旅行見本市・商談会「インターナショナルPOWWOW(パウワウ)」の2018年の開催地にデンバーが選ばれたことも紹介し、こうした場での認知度向上や、MICEデスティネーションとしての可能性も訴えていく方針だ。
また、ホワイト氏は「路線は双方向のもの。コロラドやその他の地域の住民で日本に興味を持つ者も多数いる」と語り、関係各所と協力して相互の需要を取り込み、路線を成功させることを楽しみにしている」と強調した。
なお、コロラド州政府観光局では、UAの路線開設に合わせて、シドニー五輪金メダリストの高橋尚子さんを「コロラド州親善大使」に任命。高橋さんが現役時代からコロラド州ボルダーでトレーニングし、現在でも同州をたびたび訪れるなど魅力を熟知していることから最もふさわしいと判断したという。