名鉄観光、夏の海外パッケージは1.5万人目標に-夏旅キャンペーン実施
名鉄観光サービスは、7月から9月の夏の需要取り込みをはかり、夏旅キャンペーンを展開中だ。今年は海外パッケージツアーと国内宿泊券の増売をメインテーマに設定。海外パッケージツアーで前年比21%増の1万5000人の販売を、国内宿泊券では11%増の50万人をめざすとした。
夏旅キャンペーンは「夏だからプラス」をキャッチコピーに、4月27日から8月18日まで実施。個人顧客取り込みのため、自社、他社問わずパッケージツアーに申し込むと、旅行代金にあわせ最大で5000円の金券をプレゼントする。また、夏旅販促用の名札用ワッペンやポスターなどの販促ツールを作成し、会社一丸となって夏商戦に取り組んでいく考えだ。
また、個人旅行では海外パッケージツアーで東南アジアや韓国の取り込みを強化。東南アジアでは、新商品としてアジアリゾートでおいしい食事を楽しめる「ビーチdeグルメ」を設定したほか、「東南アジアキャンペーン」「ベトナムビーチキャンペーン」を実施。テレビ番組も作成した。名鉄観光海外旅行部によると、現在、東南アジア全般、特にベトナム、タイ、フィリピンは好調に推移しており、ベトナムはニャチャンやダナン、フィリピンはセブなどのビーチリゾートが人気だという。
一方、韓国については、中国と同様、領土問題などの影響で苦戦中だ。韓国とは2013年1月25日に韓国観光公社と業務協約を締結しており、今年の韓国旅行の集客目標を6万人に設定。夏休みの需要喚起をはかり、店頭ポスターの掲出や電車の吊り下げ広告で露出を強化するなど、さまざまな施策で集客増をはかっていくとした。
このほか、国内旅行では宿泊券販売強化のため、地域限定の販売ツール「宿泊ダイジェスト」を作成。国内メディア販売においては、宿泊オンライン予約の拡販をはかり、国内旅行部の各仕入れセンターと連携を強化し、商品の多様化にも取り組む。また、各地域の航空券販売を柱に重点層客地域である「北海道」の積極的な販売や、沖縄や九州といった夏の定番方面の強化もめざすとした。
また、団体旅行では夏休みを中心に開催されるスポーツ大会の受注を強化。夏のスポーツ大会はブロック規模、全国規模で開催されるため、発地での間際需要の取り込みが可能とし、市場開発部と綿密に連携をとりながら最新の情報を収集することで受注に結び付けたいとしている。