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ルクソール、世界歴史都市連盟加盟-日本市場の復活に意欲

  • 2013年6月13日

エジプト・ルクソール県知事のエザアット・サアド・エルサイエッド氏 エジプト・ルクソール県は6月4日、京都市に事務局を置く「世界歴史都市連盟」に100番目の都市として加盟した。同連盟は歴史都市が抱える問題を共有・解決するための組織として、1998年に京都市が先頭となって設立したもの。このほど、調印式のためにルクソール県知事、現地ホテルおよびツアーオペレーターなど総勢約30名の使節団が来日し、大阪、東京で観光セミナーを開催した。

 来日したルクソール県知事のエザアット・サアド・エルサイエッド氏は「政情不安や気球の事故で日本人にとってのエジプトのイメージが大きくダウンした」としながらも「過去の反省を踏まえより安全な環境を築いて、エジプトにとって非常に重要な日本マーケットを呼び戻したい」と力強く語った。

エジプト観光参事官のサミー・マフムード氏 エジプト観光参事官のサミー・マフムード氏も「観光局では、新しいロゴとキャッチコピー『YOUR NEXT HOLIDAY DESTINATION~次の休暇をぜひエジプトで~』を用意して、共同キャンペーンやファムツアー、ワークショップなど、積極的に日本の旅行業界に協力していく」と説明。「これらをぜひ活用してエジプトツアーを増やしてほしい」と業界関係者に訴えた。

 エジプト航空(MS)旅客営業部長の高野哲也氏によると、成田/カイロ線には、現在ギリシャやトルコ、アフリカ各国などのカイロ以遠の乗継客が7割を超え、エジプト旅行の需要が減少しているという。しかし、高野氏は「ハイシーズンである下期に期待している」と述べ、「2014年度以降のできるだけ早い段階で増便したい」と意欲を示した。