学生のアイデア求む! 観光まちづくりコンテスト開催

 地域を活性化する大学生のアイデアを求む! 大阪府と山梨県富士河口湖町を舞台にした「観光まちづくりプラン」のコンテストが行われる。現在、学生が立てたプランを募集中で、優秀な提案についてはJTBグループが商品化へつなげる。

 コンテストは、2011年から毎年行われている。全国の大学生が対象で、今年は外国人観光客誘致を目的とした組織が発足して間もない富士河口湖町と大阪府の観光まちづくりプランが対象。富士河口湖町は2月に富士山国際観光協会(山下茂会長)ができ、世界文化遺産登録が確実視されている富士山を抱えた町一帯へ外国人観光客を誘致するアイデアを求める。大阪府も4月に大阪観光局(加納国雄局長)が発足し、西の玄関口・関西国際空港を拠点に府下へ外国人観光客が訪れるプランを期待している。

 2-9人で構成される学生チーム部門、1人以上の留学生が参加している留学生チーム部門の2つを設け、両地域のいずれにもエントリーできる。対象地域のフィールドワークを通じて発掘・発見した地域の観光資源を活用し、観光を通じて地域が活性化するプランを「訪日外国人向け『観光まちづくり』のテーマに沿って自由に立案する。

 コンテストは、JTBコーポレートセールスと三菱総合研究所が事務局の大学生観光まちづくりコンテスト2013運営委員会の主催。東日本大震災や領土問題により訪日外国人観光客数が伸び悩む中、大学生による自由闊達な地域活性化プランを期待している。留学生の目線から地域の魅力発掘も待ち望んでいる。

 応募は6月20日まで。コンテストホームページ(http://www.gaku-machi.jp)からエントリーする。参加は無料。旅費や資料費などは自己負担。これまであまり知られていない資源の活用有無を問う「新規性」、地域経済や雇用への貢献を問う「効果」、地域の課題を分析し論理的に企画を立てているかの「分析・構成力」などを審査する。応募締め切り後、東京と大阪で講習会を行い、8月末までに成果書類を提出。性大阪府が対象の西日本ステージは9月18日に大阪府庁咲洲ホール、富士河口湖町の東日本ステージは9月19日に勝山ふれあいセンターで本選を行う。

 優秀なプランは、JTBや自治体が商品化やプロジェクト化を検討する。最優秀プランには観光庁長官賞を贈るほか、それに準じたチームに対しても各地域から観光特使などの称号と副賞が贈られる。

情報提供:トラベルニュース社