ACとアルバータ、今冬もキャンペーン-カルガリー便の効果絶大

  • 2013年6月10日

(左から)アルバータ州観光公社グローバル・マーケティング兼コミュニケーション担当副社長のロイス・チュウィン氏、CEOのブルース・オカベ氏、市場開発担当ディレクターの小西美砂江氏、AC日本地区旅客営業・マーケティング本部長のワイス貴代氏 エア・カナダ(AC)とアルバータ州観光公社はこのほど、2012年冬に展開した「冬のカナディアン・ロッキー・エクスプレス・キャンペーン」の結果報告会を実施した。AC日本地区旅客営業・マーケティング本部長のワイス貴代氏は昨年から冬期運航も始めた成田/カルガリー線について、「順調に推移した。カナディアン・ロッキーを含めカナダ西部には魅力が多い。今年の冬スケジュールも引き続き週3便で運航する」と話し、今後の市場拡大に期待を寄せた。

 ACでは、今冬もアルバータ州観光公社とともにスキーに焦点を当てたキャンペーンを実施し、パッケージ商品を積極的に紹介していく予定。このほか、単独でも東部の紅葉をメインとした秋キャンペーンを展開中だ。

 一方、アルバータ州観光公社グローバル・マーケティング兼コミュニケーション担当副社長のロイス・チュウィン氏は、日本市場の重要性に触れるとともに、「冬の日本市場には課題も多い。ACやカナダ観光局(CTC)と協力しながら、新しい冬の魅力を伝えていく」と冬の市場開拓に積極的な姿勢を示した。また、市場開発担当ディレクターの小西美砂江氏はACのカルガリー直行便の効果は絶大とし、「特にスキー客が増えたのが特徴」と説明した。

 昨冬のキャンペーンでは、交通広告、東京ミッドタウンでのイベントのほか、旅行会社8店舗とキャンペーンサイトを連動させ、実際に店舗に誘客させる目的で、フェイスブックのチェックイン機能を活用した取り組みを行った。サイト訪問者数やキャンペーン応募数は春夏キャンペーンよりも大幅に増加したものの、ツアーページへの誘導数は減少したことから、チェックイン機能の課題も含め今後改善していく余地はあると報告された。

 今冬のキャンペーンについては、今年9月中旬から開始する予定。これに合わせ、アルバータ州観光公社では、バンフの「マウント・ノーケイ」や「サンシャイン・ビレッジ」でのアクティビティー、レイク・ルイーズの氷の彫刻イベント「アイスマジック」、世界最大のダークスカイとして知られるジャスパーでの星空鑑賞、フォート・マクマレーでのオーロラなどの冬の素材を紹介。旅行会社に商品化を呼びかけた。

 なお、昨冬キャンペーンで100名以上の送客を達成したJTBワールドバケーションズとフェロートラベルにはアルバータ観光公社からスノージャケットを贈呈。今冬のキャンペーンでも新しいインセンティブを用意する予定だ。