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成田、12年度の国際線旅客数は10%増-国内線は93%増、過去最高に

  • 2013年5月2日

 成田国際空港(NAA)がこのほど発表した2012年度(2012年4月~2013年3月)の利用実績(速報値)によると、国際線旅客数は前年比10%増の2971万560人となった。震災や原発事故の影響から回復しており、尖閣問題の影響で9月以降は日本人旅客を中心にやや減少したものの、前年を上回る結果となった。

 日本人旅客は4%増の1636万5920人で、外国人旅客は震災や原発事故による減少の反動もあり、28%増の757万1716人。通過客は9%増の577万2924人だった。国内線はLCCの就航が牽引し93%増の372万654人となり、4年連続で過去最高記録を更新した。また、方面別旅客数では全方面で前年を上回り、尖閣、竹島問題の影響で減少した中国、韓国以外は2ケタ増となった。

 発着回数は、国際線旅客便は6%増の14万8265回、国内線旅客便はLCCの就航で65%増の3万7299回となり、11年連続で過去最高記録を更新した。貨物便やその他を含む航空機発着回数の総数は13%増の21万2078回で、開港以来初の20万回超えとなり、過去最高となった。

 2013年3月単月(速報値)では、国際線旅客数は3%増の268万6531人で、日本人は中国線の旅客減で2%減の155万6118人、外国人旅客数は15%増の71万4423人、通過客は7%増の41万5990人、国内線旅客数は84%増の42万2250人だった。旅客便の発着回数は国際線が2%増の1万2705回、国内線が45%増で過去最高の3633回となった。

 NAAによると、中国線の旅客数は24%減と減少。2月は春節で17%減まで回復したが、3月は2割減まで落ち込んだ。4月から4月20日までの速報値でも26%減となっており、尖閣問題に加え、大気汚染や鳥インフルエンザの発生による影響が出てきているのではとの考えだ。また、ボーイングB787型機運航停止に就いては、3月は予定してた発着回数448回のうち、31.5%に当たる141回が欠航した。

 なお、方面別旅客数は下表のとおり。