KNT、「グランフロント大阪」に旗艦店、女性にこだわり旅行提案
近畿日本ツーリスト個人旅行販売は4月26日、同日に開業する大型商業施設「グランフロント大阪」に「グランフロント大阪営業所」を開設する。グランフロント大阪内の旅行会社店舗は同営業所のみ。関西地区の旗艦店として経験豊富なスタッフを11名配置し、コンサルティング能力を武器に需要を取り込んでいく。
グランフロント大阪は、大阪最後の一等地といわれる「うめきたエリア(大阪駅北地区)」に建ち、「梅田初」「梅田発」「梅田最大」をキーワードとして合計266店舗が入る。同施設ではコアターゲットを「好奇心旺盛で、こだわりの強い、ライフスタイル編集の達人」と位置づけており、買い物や食事を利用者それぞれの感性で楽しんでもらうねらいという。
KNT個人旅行販売でもこの方針に合わせて、可処分所得が高く公私ともに充実した30代の女性を主要顧客層に想定。この層の好奇心や感性に対して、海外ウェディングやハネムーンといった記念旅行やクルーズなどの「こだわりのある旅」を提案していくという。
KNT-CTホールディングスでは、先ごろ東京・有楽町に企画部門と販売部門、サロン機能を統合したSIT専門店を設置するなど店舗の専門店化をはかっているが、グランフロント大阪営業所はSITも積極的に受注していくものの専門店化はしない。
ただし、「国内を軽視するわけではないが、どちらかといえば海外に力を入れて行きたい」(近畿日本ツーリスト総務広報部)考え。近くホリデイで発表予定の街歩き商品など女性向けの「ひと味変わった商品」や欧州など専門性の高い商品を、ベテランスタッフが対面でのコンサルティングの強みを生かして販売していく方針だ。
なお、女性をターゲットに据えていることもあり配属する11名のうち9名を女性とするとともに、営業所長とナンバー2も女性としている。