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OATA、徳原理事長を再選 新執行部に期待の声

 大阪府旅行業協会(OATA、114会員)はこのほど、大阪市天王寺区のシェラトン都ホテル大阪で第38回通常総会を開いた。任期満了に伴う役員改選では理事長に現職の徳原昌株さん(大阪国際旅行)を選出した。副理事長には清水康市さん(三協マネジメント)、専務理事には山根全勝さん(日本旅行企画)が就任した。

 総会では、昨年度クーポン未清算組合員の発生で、大きな負債を抱えこんだが、現在は計画通り返済が行われていることを公表した。支部会への欠席が多くクーポン発券以外の組合事業への参画が少ない組合員が、未清算組合員になっているケースが多いことも発表。未清算組合員の発生を断絶するため、支部会への出席や多くの組合事業に参画し、情報を吸収してほしいと呼びかけた。

 徳原理事長は「一昨年から開発してきた第4次OATAネットワークシステムが完成し、これまで以上に受入の皆さんへの安全な発券と精算が可能になった」「長年住み慣れたビルから大阪の中心部であるOCATへ移転した。このフロアにはJATA関西支部があり、我々の後に全旅協大阪府支部が引っ越してこられ、相乗効果が上がっている」「組合員の減少傾向に歯止めをかけ、OATA活性化のため、有力な会員獲得を行いたい」と話し、組合員に協力と支援を要請した。

 今年度については(1)安定財源の確保(2)支部再編に向けて特別委員会を立ち上げて検討(3)OATAの看板事業「天神祭船渡御の御金幣船事業」などを行うことを決めた。

 総会終了時、会場の組合員から「一般組合員側にはかつての理事経験者もいて、OATAがどのように運営されているかを知っている。新しく選出された理事を応援する方向で望みたい」という新執行部にエールを送る発言も出ていた。

 別会場ではOATA連絡協議会(川村智一会長=カワムラチェーン)の総会が開かれ、いずれの議案も原案通り承認された。講演会では追手門学院社会学部社会学科教授の小畑力人さんが「大学の観光系学部の拡がりと役割」、尾鷲商工会議所総務課課長補佐で夢古道おわせ(夢古道の湯)アドバイザーの伊東將志さんが「温浴施設からの地域活性化」の演題で話した。

 約400人が出席した合同懇親会で徳原理事長は「OATA組合員が元気になれば受入機関も元気になる。この1年皆様方とともに大きな元気を持って頑張りたい。これまで以上のご支援を」と語った。

 川村会長は「我々の会員は1人でも多くのお客様を送ってもらいたいという思いで連絡協議会に入っていただいている。そして少しでも消費単価を上げてほしいと願っている。長いお付き合いをさせていただいてきたが、今後も長いお付き合いができるようお互い努力したい」と話した。

 三役を除く、OATA新理事の皆さんと担務は次の通り。

 総務部長=前田栄次(大阪大栄旅行)▽事業部長=瀧本伸幸(コスモス観光社)▽財務部長・第1支部長=東田正(高槻旅行サービス)▽支部長会会長・第3支部長=鈴木隆利(ワールド・ツアー・サービス)▽第2支部長=比留田高久(サンフレンズトラベル)▽第4支部長=粟野和男(大喜ツーリストサービス)▽第5支部長=松下安利(パインツーリスト)監事=三原和幸(JU観光)▽藤方義勝(ジャパンライフトラベル) 以上、敬称略。

情報提供:トラベルニュース社