KLM、福岡線の目標利用率80%以上-ビジネス好調、増便も視野
KLMオランダ航空(KL)は4月3日、福岡/アムステルダム線を就航した。九州とヨーロッパを結ぶ直行便は初めてで、週3便の運航となる。
当日福岡空港で開催された就航セレモニーと記者会見で、KL代表取締役兼最高執行責任者のピーター・エルバース氏は「スキポール空港のハブ機能を利用することで、ヨーロッパ主要都市へのアクセスが便利になり、現在のフライトタイムでは同日乗り継ぎも可能」とメリットをアピール。「ロードファクターは80%から85%を目標としており、年間8万人のお客様に利用していただける見込み。将来的には毎日の運航をめざしたい」と意気込みを語った。
また、KL九州・沖縄地区営業部長兼福岡支店長の水元淳一郎氏は、このほど弊社の取材に応え「もともとオランダとゆかりの深い九州なので、双方の交流が深まり、盛り上がるようなお手伝いも手がけたい」と意欲を述べた。
水元氏によると、4、5月はロードファクターは80%を超えており、オランダやベルギーのチューリップ鑑賞を入れたツアーの最盛期であるため、売れ行きは好調。6月、7月や夏にかけてはスイス、北欧なども売れ筋になってくるとの見通しだ。福岡支店は九州や沖縄を対象としているが、山口や広島以西の利用もあるという。今後は「8割を越すロードファクターは維持し、数年かけて運航を増やしていきたい」考えだ。
また、エコノミークラスに加え、ビジネスクラスが旅行会社のパッケージツアーを中心に好調に推移。福岡/アムステルダム線の機材はボーイングB777-200ER型機を使用。エコノミークラス283席、ビジネスクラス35席で運航しており、ビジネス客が少ない九州でもビジネスクラスを埋められるとした。さらに、水元氏はFITについても言及。「ヨーロッパ周遊にはパッケージが便利だが、FITのお客様にも便利な直行便を利用してほしい」と述べた。
同社では旅行会社や地元の経済界とともに販促活動を積極的におこなっており、旅行会社とは新聞広告や地下鉄駅の安全扉の一面ジャックなどを実施。また、福岡の天神ロフトでは「KLMオランダ航空展」として、KLMコレクターグッズの展示や、アムステルダムやパリなどの雑貨を販売する蚤の市などを開催中だという。
なお、詳細なスケジュールは下記の通り。
▽KL福岡/アムステルダム線(2013年4月4日~)
KL869便 FUK 10時25分発/AMS 15時10分着(月、木、土)
KL870便 AMS 14時45分発/FUK 08時20分着※翌日(水、金、日)※2013年4月3日~