日本航空、12年度の国際線旅客は9.9%増-3月も東南アジア好調

  • 2013年4月18日

 日本航空(JL)の2012年度(2012年4月1日~2013年3月31日)の輸送実績で、国際線旅客数は前年比9.9%増の752万5038人となった。座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)を4.0%増としたのに対し、旅客輸送量を表す有償旅客キロ(RPK)が12.3%増と2桁の伸び。これにより、利用率は3.2ポイント増の76.0%となった。

 方面別で見ると、旅客数は東南アジア路線が20.6%増と大きく伸びたほか、太平洋路線が8.8%増、オセアニアが8.7%増、欧州が7.1%増となるなど好調に推移。領土問題の影響を受けた韓国も6.2%増となり、中国が4.4%減となった以外は全方面で前年を上回った。

 利用率も中国以外はプラス成長しており、特に東南アジアは10.8ポイント増の74.5%と大きく増加。利用率が最も高かったのは太平洋で80.1%であった。


 なお、3月単月では旅客数が2.5%増の69万2482人、ASKが5.4%増、RPKが4.7%増で利用率は0.6ポイント減の79.0%。旅客数は東南アジアが12.5%増と大きく伸び、太平洋も1.9%増となったが、それ以外の方面は前年を割り込んだ。利用率ではグアムが6.5ポイント増の87.5%と好調。他の方面も80%前後の数値となったが、中国のみ10.4ポイント減の61.6%と苦戦した。