GW海外ツアー問い合わせは3割減、オアフ、台北が好調-エイビーロード調査

  • 2013年4月9日

 エイビーロード・リサーチ・センターによると、2013年のゴールデンウィーク(GW)期間(4月27日~5月6日を旅行期間に含む旅行)の海外旅行ツアーへの問い合わせ数は、前年比32%減と減少した。出発地別では東京発が36%減、大阪発が26%減、名古屋発がもっとも減少幅が少なく、6%減だった。

 これは、1月1日から3月20日までのeメールによる新規問い合わせ数を集計したもの。同社によると、2012年は震災の影響が一段落し、円高傾向や各方面への直行便の増加で例年以上に問い合わせが増えたが、今年は円安傾向や、GWの日並びで長期休暇が取りにくい状況などもあり、12年ほどの勢いはなかったという。

 平均旅行日数は、今年のGWが前後の連休の間に平日が3日間あるという日並びの影響もあり、前年から0.2日減少し、5.7日となった。また、今年問い合わせがもっとも多かったツアー日程は5日間で23.1%、次いで4日間で22.0%、6日間で18.4%と続いた。5日以内の問い合わせの合計は52.5%と半数以上を占めており、2011年の34.7%、2012年の46.9%に続いて増加。一方、8日間は前年比5.2ポイント減の14.0%となった。出発希望日ピークは5月3日、帰国希望日ピークは5月6日だった。

 人気がある海外旅行先は、2012年2位だったオアフ島が2年ぶりに1位を獲得。ハワイは5日、6日のツアーの種類が多く、エイビーロードでは旅行期間が短期化する傾向にあるなか、旅行先として注目されたとの見る。2位は台北、3位は12年に1位だったパリがランクインした。また、前年3位だったソウルは、昨今の円安基調や国際問題の影響などもあってか、7位にランクダウンした。2010年以来人気が上昇傾向に合ったシンガポールが、今回10位にランクインした。