スイスホテル、日本市場を重視-アジアでの展開強化

  • 2013年4月1日

スイスホテル・ホテルズ&リゾーツアジア・パシフィック地区副社長のエイデン・マッコーリー氏  スイスホテル・ホテルズ&リゾーツはこのほど、メディア向けイベントを開催した。同社アジア・パシフィック地区副社長のエイデン・マッコーリー氏は弊誌の取材に応え「日本は重要な市場であり、シドニーやシンガポール、バンコクなどに多く宿泊している」と述べ、日本市場の重要性を強調した。

 同氏によると、日本は世界全体で見ると第5位から第6位の市場であり、リーマンショックを始めとした金融危機で一時は利用者数が落ち込んだが、近年回復しつつあり、特にシンガポールが好調だ。マッコーリー氏は、今年で創業10周年を迎えた「スイスホテル南海大阪」について言及し、同ホテルの存在で「高級すぎず、親しみやすいブランドを日本の皆様に理解してもらえたのでは」との考えを示した。

 今後はメディアを積極的に活用したプロモーションを展開していくとし、今回のメディアイベントもその一環だという。また、販売戦略については、インターネット経由の直販と旅行会社経由の販売の両輪で展開していく考え。ウェブサイト経由の直販の比率は年々高まってきているが、マッコーリー氏は「日本の旅行会社はプロとして良いサポーターであり、我々にとっては重要」と述べ、旅行会社との関係も維持していく姿勢を示した。

 また、マッコーリー氏は今後のホテル展開についても紹介し、発展市場と位置づけるアジアなどを強化していく考えを示した。同社では現在世界で28ヶ所に31軒のホテルを展開しており、このうちアジアは13軒。マッコーリー氏は、アジアは成長性がある重要な地域としており、今後も2016年までに12軒の新規オープンを予定だが、そのうちの3軒が中国、2軒がインドだと説明した。中国は2014年に成都と長沙に、2015年に三亜に開業する計画で、インドは2015年にムンバイとバンガロールにオープンする予定だ。