中部、13年度は国際線旅客数480万人以上をめざす-経営計画発表
中部国際空港は3月29日、2013年度の経営計画を発表した。13年度は「これまでの成果を礎として、新たな成長に繋げる」年と位置づけ、新ターミナルビル開設などの南側地区の整備事業をはじめとする8つの重要施策に取り組んでいく方針だ。13年度は国際線旅客数で480万人以上、国内線旅客数で520万人以上、計1000万人以上をめざす。
重要施策では、国際、国内線一体型の新ターミナルの設立や駐機スポットの増設などの南側地区整備事業を実施。(くわしくはこちら)新たなニーズに対応した設備を増設し、空港の利便性を高め、空港運用の最適化、効率化を進めていく考えだ。
また、地域一体での路線ネットワークの拡充と需要開拓もはかる。フルサービスキャリアとLCCの双方に対し、地域一体でのトップセールスなど、路線誘致の取り組みを展開していく方針だ。特に、周辺地域から要望が高い、空白路線の東南アジア主要都市やアメリカ西海岸、豪州、パリなどの路線開設は早期実現をめざしたいとした。
需要の開拓については、中華圏や東南アジア市場のインバウンドをターゲットにした昇龍道プロジェクトの推進や、公式ウェブサイト、SNSなどによるインバウンドへの情報発信を実施し、インバウンド誘致に取り組んでいく。さらに、伊勢神宮の式年遷宮や日台観光サミットなどを通じた地域連携による観光需要活性化を進めていく。
そのほか、重要施策では第2滑走路整備の着実な推進や、安全・安心の確保、利便性の高い貨物ネットワークの再構築、利用者へのサービスの充実とCS世界No.1空港の実現、経営基盤の強化、地域との連携と環境経営の推進をかかげた。