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オーストラリア、2.5億円の新キャンペーン、テレビで「深掘り」

  • 2013年3月26日

 オーストラリア政府観光局(TA)は4月27日、朝日新聞グループとの提携のもと250万豪ドル(約2億4600万円)を投じたキャンペーンを開始する。これはオーストラリア政府がアジア市場向けに用意した追加予算(アジア・マーケティング・ファンド、AMF)を活用するもので、AMFから140万豪ドル、民間から110万豪ドルを拠出し、テレビ番組の放送とオンライン展開を組み合わせて需要喚起をはかる。

 キャンペーンでは、BS朝日で「みんなで選ぶとっておき!オーストラリア~BEST10」と題した1時間番組を毎週1回、4週に渡って放送。各回ではシドニー、ケアンズ、ゴールドコースト、ウルル(エアーズロック)を取り上げ、各都市・エリアでできる10のおすすめ体験を紹介する。番組は押切もえさんや柴俊夫さんらが現地を訪れて魅力を伝えるもので、4月27日、5月4日、11日、18日の毎週土曜日に19時から放送する。

 番組の視聴者には、それぞれの体験の中から実際に行きたい、してみたいと思ったものを朝日新聞デジタル内のキャンペーンサイトから投票してもらい、ランキングを作成する。キャンペーンサイトも設け、ランキングを発表するとともに、番組で取り上げる4都市を含めた全国の体験を紹介していく。FacebookやTwitterとの連携もはかるほか、旅行会社によって商品化されたパッケージツアーの販売にもつなげる。

 今回のキャンペーンの背景についてTA日本局長の堀和典氏は、2014年に首都圏空港の発着枠が拡大するまで座席供給量の大きな増加を望めない中で、日本人訪問者数の増加のためにはオフシーズンの需要増が鍵となり、TAとしてはオフシーズンに旅行をしやすい人の取り込みが必要となると説明。

 キャンペーンではこうしたターゲット層を含めて、オーストラリアの国としての漠然としたイメージから、各都市でできることを「深く掘り下げて分かりやすく伝える」ことで具体的に旅行のイメージにつなげていく。また、視聴者にランキングを作ってもらうことで印象を強くすることもねらいで、ランキングはキャンペーン終了後も継続して伝えていくという。