日本は過去最高の世界14位 旅行・観光競争力ランキング

 世界経済フォーラム(WEF、本部・スイスジュネーブ)が3月7日に発表した「旅行・観光競争力指数(TTCI)」の2013年版ランキングで、日本は指数5.13で過去最高の14位だった。前回11年の22位から大きく飛躍した。

 TTCIは2007年から始まり、2年ごとに発表。世界140カ国・地域の観光産業の競争力を政策や環境、インフラ面などから数値化したもので、日本は07年と09年の25位から年々順位を上げており、国が掲げる観光立国政策への取り組みが実を結びつつあるといえそうだ。

 項目別では、公衆衛生や病床数といった健康・安全面のほか、顧客志向も1位となり、情報通信や陸上交通のインフラも上位となるなど"旅行しやすい国"としての基盤要素への評価が高い。政策などの観光業の優先度も順位を上げた。

 一方で、「観光業の価格競争力」が130位、「観光の開放性」が137位、「ビジネストリップの推薦度」が125位と低迷するなど課題も多い。

 ランキングの1位はスイスで指数5.66。ドイツ、オーストリア、スペイン、イギリスと続き、アメリカは6位。アジア太平洋地域ではシンガポールの10位が最高で、日本は4位。


情報提供:トラベルニュース社