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アジア太平洋への旅行者、12年は3.5億人超、日本は伸び率2位

 太平洋アジア観光協会(PATA)によると、2012年に海外からアジア・太平洋地域を訪れた旅行者の数は3億5000万人を超え、前年比で5%以上の伸びを示した。2010年以降、3年連続のプラス成長となる。

 調査対象の40ヶ国・地域のうち、前年を割り込んだのは5ヶ国・地域のみ。そのほとんどが小規模な市場であったが、例外は中国の2.2%減で、実数としては約300万人が減少した。ただし、中国人を除く海外からの訪問者数だけでみると、1.6%増であったという。

 地域別では、東南アジアが9.9%増と最も好調で、800万人以上の訪問者が増えたことになり、約8900万人にのぼった。最も伸び率が高かったのはミャンマーで52%増。次いで、カンボジアが24%増、ラオスが22%増となっており、上位3ヶ国とも過去最高を更新したという。また、南アジアは6.6%増で、これまで数年にわたって続いてきた2ケタ増は達成できなかったものの、例えばスリランカは18%増を記録した。

 北アジアでは、中国が減少したものの全体では4%増となり、日本の35%増が最も高い伸び。このほか、台湾、香港、韓国がそれぞれ20%増、16%増、14%増となった。日本の伸び率は震災からの反動ではあるものの、アジア・太平洋地域すべてで見てもミャンマーに次ぐ2位となっている。

 このほか、太平洋地域では2011年が0.3%増であったのに対し、2012年は6%増と伸び率が高まった。地域内の伸び率では、北マリアナ諸島が17.4%増を記録したほか、バヌアツが15.1%増、グアムが12.8%増と2ケタ増となった。