スクート日本支社長に元エアアジアの坪川氏-路線拡充方針も
シンガポール航空(SQ)子会社のLCCであるスクート(TZ)は2月26日、日本支社長に前エアアジアX(D7)日本支社長の坪川成樹氏を任命した。TZは2011年5月20日設立で、中長距離路線を専門に展開。日本には2012年10月、成田/台北/シンガポール線で就航した。
坪川氏は同日に開催した記者懇談会で、「旅行業界の皆様と一般消費者の方々の意見を積極的に取り入れて、私なりのやり方で旅行業界の発展に貢献していきたい」と挨拶。また、TZの機長が管制官と交信する際に使うコールサインが「スクーター」であることを紹介し、「町中で気軽にスクーターに乗るように、台湾やシンガポール、またその先へ1人でも多くのお客様をご案内できるようしっかりと努めたい」と語った。
坪川氏は、TZ入社の理由として、CEOのキャンベル・ウィルソン氏がSQ日本支社長を務めた経歴を持ち、営業本部長のスティーブン・グリーンウェイ氏もピーチ・アビエーション(MM)の立ち上げに関わるなど日本市場の事情に通じていた点を挙げた。この強みを生かすことで「中長距離LCCの次のステージを構築」したい考えだ。
日本支社の陣容はまだ固まっていないが、今後1ヶ月程度をかけて必要な組織規模を判断する予定。また、就任後の数ヶ月はTZブランドの認知拡大やウェブサイトのさらなる日本語化、予約センターの対応水準の引き上げなどに取り組んでいく方針という。
なお、坪川氏は1990年にカナディアン航空に入社した後、ノースウエスト航空、ヴァージンアトランティック航空を経て、2010年8月からD7日本支社の指揮をとっていた。
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