プラハ創業のオペレーターが日本支社、15年に1.5億円めざす
プラハに本社を構えるリバティ・インターナショナル・ツーリズム・グループは2012年10月に日本支社を開設し、このほど本格的な営業を開始した。日本支社名は「リバティ・インターナショナル・ジャパン」で、オペレーターとしてアウトバウンドとインバウンドを取り扱っていく。現在は日本海外ツアーオペレーター協会(OTOA)にも加盟申請中だ。
リバティ・インターナショナルは1990年にプラハで創業し、現在は4大陸に35支社と20以上の代理店を設置。オペレーターとして、レジャーだけでなく業務渡航やMICEも取り扱っているほか、プラハ、ザルツブルク、ケニアにホテルも運営している。
日本では、支社設立以前に一部の旅行会社が直接取引をしていたものの、実績としては少なく、まずは欧州を中心とし、特に中欧や東欧、アフリカを強みとして営業していく。日本市場向けには、スカンジナビアとウクライナ、ベルリンに日本人、または日本語を話すスタッフを置いているほか、日本でも現在は3名強で営業しているが、4月以降は営業担当者を2名増員するという。
また、日本へのインバウンドについては、当面の間は外部に再委託。現在はOTOA副会長のゲライント・ホルト氏が代表を務めるTHE J TEAMなど2社に委託している。現在は海外のグループ会社からのインバウンドの送客が多いものの、今後の営業でアウトバウンドの割合を増やしていく方針で、2015年には1億5000万円の売上をめざす。
なお、日本市場への進出の背景には、エイチ・アイ・エス(HIS)によるミキ・ツーリストの株式取得やクオニイによるガリバーズ・トラベル・アソシエイツの買収など、競争環境が変化する中でシェアが獲得できるという判断もあったと見られる。