KNT-CT、中期計画を策定、シナジー最大化へ-グローバル強化も

  • 2013年2月17日

 中期経営計画では、主要事業ごとの基本方針も策定。個人旅行事業では、商品企画力と店頭でのコンサルティング機能の向上による販売拡大をめざす。具体的には、テーマ型の付加価値商品の強化などの商品改革を実施するとともに、クルーズやウェディングなどSITの専門店を開設。主に既存店舗を専門化していく考えで、2年間で20店舗設置する計画だ。まずは3月に有楽町店と同じビル内にSITに特化した海外専門店舗を開設する予定だという。

 また、KNT個人旅行会社、KNT個人旅行販売会社の一体運営の推進、メイト・ホリデイを中心としたパッケージ型の付加価値商品のウェブ販売の積極化による多チャンネルでの販売強化、商品開発力、販売強化のための人材育成・開発、顧客データ管理と分析による商品と店舗の改革も進めていくとした。

 団体事業では、KNTにおいて、MICE事業の取組強化による販売拡大と、スポーツコンテンツによる地域誘客事業の活性化を最重点課題として取り組んでいく。特にMICE事業では同社の強みである全国規模のイベント、国際会議、教育旅行などに力を入れていく考え。このほか、マーケティング機能の強化や、グループ各社と連携してノウハウを共有することによる提案力、企画力の強化をはかる。

 さらに、メディア型旅行事業では、クラツーでシニア特化型の顧客戦略を強化し、テーマ性の高い旅行商品の販売を促進。企画力を強化し他社との差別化をはかる。さらに、顧客満足度の向上のため、現地を実際に訪問し現物を見て、現実を知る「三現主義」の徹底や、顧客目線での媒体作成、添乗員との関係強化によるサービス向上もおこなっていく。