主要58社、12年の海外旅行取扱額は8.6%増-総合で阪急2位に
観光庁が取りまとめた主要旅行会社58社の取扱概況で、2012年通年の海外旅行取扱額は前年比8.6%増の2兆3629億6621万円となった。震災の影響からの反動もあり、第1四半期が12.9%増、第2四半期が25.1%増と大きく伸びた一方、第3四半期は4.6%増、第4四半期は領土問題の影響もあり2.9%減となった。
会社別で見ると、ジェイティービー(JTB)グループ14社が13.8%増の5062億6218万円で1位となり、2位以降はエイチ・アイ・エス(HIS)が8.1%増の3480億3240万円、阪急交通社が15.6%増の2604億6500万円、近畿日本ツーリスト(KNT)が2.0%増の1381億2415万円、日本旅行が0.7%増の1362億9613万円などで続いた。
伸び率では、42.4%増を記録したJTB東北が1位、40.7%増のi.JTBが2位。JTBグループ以外では読売旅行が20.8%増と最も高く、次いで阪急交通社、ジャルパックの15.6%増などとなった。
また、海外募集型企画旅行の取扱状況では、人数が8.1%増の447万3693人、取扱額が10.6%増の7722億3971万円。単価は2.3%増の17万2618円となった。
このほか、海外旅行以外の取扱概況は、外国人旅行が45.3%増の627億872万円、国内旅行が7.3%増の3兆9377億5961万円、合計が8.1%増の6兆3634億3455万円。合計値を企業別で比較すると、ジェイティービー(JTB)グループが1兆4427億5882万円で首位は変わらないものの、阪急交通社が18.1%増の3896億1205万円で前年の5位から2位に順位を上げた。
3位以降は日本旅行が3840億5384万円、HISが3704億7461万円、KNTが3686億4096万円、楽天トラベルが3215億2070万円と続いた。
なお、12月単月の取扱概況では、海外旅行が2.9%減、外国人旅行が2.0%増、国内旅行が2.0%減、合計が2.3%減。海外募集型企画旅行は、人数が13.2%減となった一方、取扱額は0.4%減に留まった。各種データの詳細は下記リンク先の通り。
▽主要旅行会社取扱概況(Excelファイル)
12月単月
2012年通年
2012年通年(詳細データ)