アクセス、10月1日から新ホストシステム稼働-一部機能改善も
アクセス国際ネットワークはこのほど、AXESSの国際予約・運賃・発券のホストシステムを、トラベルポート社のワールドスパンをベースとした新ホストシステムに刷新し、10月1日から「Universal Host」として稼働すると発表した。国内予約・運賃・発券については現行ホストシステムをそのまま使用する。
同社代表取締役社長の中野星子氏は、2月4日に都内で開催した「新AXESS説明会」で「日系GDSとして、日本マーケットのユニークな点についてもニーズに対応できるように作り上げた新AXESSは、日本マーケットにおけるベストソリューションだと自負している」と挨拶。ホストシステム刷新の意義を強調した。また、同社は新ホストシステムへの移行後も日本航空(JL)との関係に変化はなく、AXESSが日本航空唯一の推奨GDSである位置づけは変わらないとしている。
ユニバーサル・ホストでは、基本的な機能については現行ホストシステムの機能を受け継ぐ。加えて、システム刷新にともない一部機能の向上を実施。空席照会の精度向上、最安値の旅程検索の簡便化、リイシューの正確化と簡便化、予約可能ホテル数の拡大、グループ予約機能の選択肢の拡大、PNR検索機能の多様化などをはかった。また、ギャランティポリシーについては基本的には変更なしとしているが、ホストシステム刷新により、予約システムと運賃システムが同一のホストシステムとなったため、「予約後何日以内・何時間以内の発券期限」なども補填対象項目に加わった。
そのほか、AXESSで展開しているGlobal Flyers、Trip for You、URIPro、おまかせ君Ⅱなどは、ホストシステム刷新後もAXESS CREAで利用可能とした。また、システムリンクソリューションについては、現在展開中のAXESS XML LinkとX-connectを統合し、専用線を廃止してインターネット回線を利用した新AXESS XML Linkとする。
今後は、9月頃にはUniversal Hostに対応するプログラムを配信し、10月1日から同ホストを稼働。6ヶ月間は移行期間として、現行ホストシステムも並行して利用できるようにし、2014年4月からUniversal Hostに完全移行する予定だ。