日本航空、ヘルシンキ就航延期、B787問題で
日本航空(JL)は2月25日を予定していた成田/ヘルシンキ線の開設を延期することを決定した。ボーイングB787型機の運航停止が続く中で、代替機による運航も確実には実施できないと判断したという。就航時期は確定後あらためて案内する予定だ。
JL代表取締役社長の植木義晴氏は2月4日の決算会見の場で、「ヘルシンキ線の就航により、欧州各地へのスムーズな乗継を期待してくださったお客様には大変申し訳無い」としつつ、「B787による運航は、お客様に安心してご搭乗いただけることが十分確認できてから再開したい」と語った。
なお、植木氏は中期経営計画の柱としてB787型機を位置づけていることについて、現時点では「現時点では(計画に)欠かせない(機材)と理解している」とコメント。その上で、「パイロット仲間に787の感想を聞くが、非常にすばらしい航空機だと言っている」と紹介した。
具体的には、飛行機の性質上、飛行高度が高いほど燃料効率が良くなるが、「(機体が)重いうちにはなかなか上に上がれない」ため、例えば日本から米州東海岸まで行く場合の高度は、B777型機などでは約3万フィート程度となるが、これに対してB787型機は「3万フィートの後半まで一度に上がれる」という。