"ゴールデンイヤー"に飛躍-和歌山県 記念年ラッシュで誘客強化【地旅特集】

紀伊半島で2013年に「伊勢神宮式年遷宮」、14年に「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産登録10周年(わかやまDC)、15年に「高野山開創1200年」を迎えることから、和歌山県ではゴールデンイヤーと位置づけ、様々なアクションプログラムを計画している。

 売り出す、招く、もてなす 県が観光施策展開

プログラムでは「和歌山を売り出す」「和歌山へ招く」「和歌山でもてなす」「わかやまDCで売り出す、招く、もてなす」を4本とした誘客活動を展開する。

 「売り出す」では世界遺産のほか自然崇拝やミシュラン三つ星などのブランドやトレンドを追加し、高野七口、紀伊路などのエリア以外の地域の魅力をアップさせる。各温泉地の新たな魅力の創造も行う。ほんまもん体験は体験プログラムの活用促進やブラッシュアップを図る。食においても健康をテーマとした料理の発信、新たな朝食メニューの創出を行う。「招く」では首都圏での「和歌山に行ってみよう!キャンペーン」の実施、東海・西日本ではJRなど交通機関とタイアップし複合プロモーションに取り組む。海外からも国別の嗜好や旅行熟度に合わせた誘客活動を強化する。「もてなす」ではおもてなしの宿づくり・ひとづくりのためキャンペーンやセミナーを行うほか、料理など旅行客の求めに応じた商品力を増強する。

 世界遺産登録10周年(わかやまDC)では「和(なご)み」をテーマにした和み体験、和み食、和み湯、和み笑顔を提供していく。

 なかでも「和み歩(ウォーク)」は世界遺産「熊野古道、高野山町石道」を中心に自然、神社、仏閣、まちなかなどをめぐるウォークを幅広く紹介し、和歌山の様々な魅力を歩きながら楽しめるようにする。

 高野山開創1200年では参拝者の県内宿泊推進などを図るプランを構築していく方針だ。


情報提供:トラベルニュース社