HIS、東北復興支援ツアー、海岸林再生に取り組む2日間

  • 2013年1月29日

 エイチ・アイ・エス(HIS)法人・団体・専門店事業部はこのほど、東北復興支援スタディツアーとして「宮城海岸林再生プロジェクト2日間」の販売を開始した。東日本大震災により東北6県で約3660ヘクタールの海岸林が消失、または何らかの影響を受けたが、宮城県でも約1753ヘクタールが被災。ツアーでは、このうち約100ヘクタールの再生をめざす「海岸林再生プロジェクト」の取り組みを学ぶ。

 同プロジェクトでは、震災後に研究機関や専門家などの協力を得ながら公益財団法人のオイスカと地元関係者が、風や潮、砂に強いというクロマツの苗木づくりから植樹まで取り組んでいる。ただし、植林できるまで苗木が成長するまで3年かかり、維持管理も必要。また、苗木自体の不足といった課題もあるという。

 ツアーでは海岸林や農業の被害、苗育場の視察をすることで東北の現実と復興への課題を理解することを目的とし、地元住民への応援メッセージも残す。またツアー代金の一部を同プロジェクトに還元する。学びの要素に加え、「蔵王の樹氷」や会津若松などの観光も楽しめるようにした。

 旅行代金は1泊2日で大人1名あたり2万2000円。過去のデータから1人で参加する場合が多いため、1人参加の追加料金は設定していない。出発日は3月9日で新宿発。