国交省、B787の運航停止指示、18日以降も欠航や機材変更
国土交通省は1月17日、ボーイングB787-8型機を運用する日本航空(JL)と全日空(NH)に対して「耐空性改善通報」を発行し、バッテリー関連の不具合が解消されるまで同型機を運航しないよう指示した。米連邦航空局(FAA)が米国時間16日、バッテリーシステムを改修するまでB787型機の運航を禁止する命令を発行したことを受けたもの。
耐空性改善通報では、リチウムイオン電池が損傷して可燃性の電解質が放出されることにより、機体の損傷や火災に至る可能性を防止するために、バッテリーシステムの改修などの対応をとるよう求めている。
これを受け、JLとNHでは1月16日と17日に続き18日以降もB787型機による運航を見合わせることになり、JLが25日までに国際線で11便の欠航、79便の機材変更で、約1800名に影響が出る予定。一方、NHは18日のみで国内線24便と国際線6便を欠航する予定だ。影響を受ける旅客数は国内線約4100名、国際線約700名という。
なお、JLは、18日に成田/ボストン、成田/サンディエゴ、サンディエゴ/成田を欠航するが、18日以降の欠航8便はすべて成田/サンディエゴ線。これは同路線の運航許可をB787限定で受けているためで、B777型機での運航が可能になるよう準備を進めているという。運航再開まではサンフランシスコとロサンゼルスの経由便を案内している